白子秀隆建築設計事務所
カマクラのイエ

観光客で賑わう鎌倉の参道から逸れて、幅の狭い山道を登って行くと、古い間知石が積まれた擁壁や鬱蒼とした木々が生い茂る、静寂な雰囲気の場所に遭遇する。
敷地内にある大きな八重桜など既存の植栽をできるだけ残しつつ、南側と西側にある、それぞれ高さ6.5m、3mの擁壁の耐久性を考慮して、所定の距離をとることで、敷地のほぼ中央に二層の高さの家型ヴォリュームを配置した。
屋根と、外壁を鈍い光沢のある銀黒の金属板で覆うことによって、苔の生えた擁壁や周囲の木々のゆらめきが、映り込んだり、反射したりする。時間を重ねた周囲の風景に溶け込むような佇まいとした。
住人は絵画、茶道、洋裁など多様な活動をしている。日常生活のすべての行為が創作に関わっていると感じられた。住む為のイエというより、すべての創作活動の受け皿になる「器」をつくりたいと考えた。

 


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