北海道・小樽の街を歩く ― 港町に残る建物と暮らしの風景 ―
NEW Posted on
スタッフの円です。
息子のサッカーの全国大会をきっかけに、初めて北海道を訪れました。
試合までの短い時間を使っての、小樽の街散策。
小樽の街には、古い倉庫や歴史を感じる建物が数多く残っています。観光客で賑わうエリアから少し離れて歩いてみると、また違った街の表情が見えてきました。
なかでも目を奪われたのが、小樽運河沿いに建つ「旧北海製罐倉庫(株)第3倉庫」

1924(大正13)年に建てられた、鉄筋コンクリート造4階建ての倉庫です。
現在は小樽市指定歴史的建造物となっています。
運河に沿って長く伸びるコンクリートの建物。
外部に取り付く鉄骨の階段。その中でも特に気になったのが、赤茶色の螺旋状のもの。
「これは一体、どんなふうに使われていたんだろう?」
「ここでどんな人が働いていたんだろう?」
古い建物を見ると、当時の人々の生活と建物の関係や生活の景色を想像してしまいます。

後から調べてみると、これは「スパイラルシュート」。
建築当初から設置されていたもので、倉庫内の製品を運河へ搬出するために使われていたそうです。
また、当時としては近代的なエレベーターも備えていました。
装飾としてつくられた形ではなく、必要な機能から生まれた形。
だからこそ、100年以上経った今見ても、不思議な迫力を感じるのかもしれません。

小樽の街を歩いてみると、こうした明治・大正・昭和の建物が街のあちこちに残っています。
建物そのものだけでなく、素材の表情や扉、窓など長い時間を経て残ってきた細かなところにも惹かれます。
古いものをただ保存するだけではなく、新しい用途を持ちながら使われている建物が多くあり、新旧が混ざり合った街並みも印象的でした。
そして、旅先では街歩きと同じくらい楽しみにしているのが、その土地での思いがけない出会い。

たまたま立ち寄ったパン屋さんで、素敵な器に出会いました。
小樽の思い出と一緒に、我が家へ。
旅先で出会たものが、いつもの暮らしの中に加わていく。そんなことも、旅の楽しみのひとつです。
短い時間の街歩きでしたが、たくさんの思いを馳せる時間となりました。