北海道・夕張を歩く ― 炭鉱から見えてきた、街と街のつながり ―
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北海道2日目。
息子のサッカーの試合で訪れた夕張で、「夕張市石炭博物館」へ足を運びました。

夕張といえば、かつて炭鉱の街として栄えた場所。
館内では、石炭がどのように生まれ、採掘され、そして炭鉱とともに街や人々の暮らしがどのようにつくられていったのかを知ることができます。
展示を見ながらエレベーターで地下へ。
炭鉱で働く人々の様子を再現した展示を抜けていくと、その先に現れるのが「旧北炭夕張炭鉱模擬坑道」です。

「模擬坑道」という名前ですが、実際の石炭層につながる本物の坑道。
レンガに囲まれた薄暗い空間に立つと、それまで展示として見ていた炭鉱の歴史が、急に現実のものとして感じられました。
ここで人が働き、石炭を掘り、
その仕事を中心に人が集まり、暮らしが生まれ、街がつくられていった。
建物を見るのとはまた少し違う、
土地と産業と人の暮らしがつながって見える場所でした。

そして博物館を見学していて知ったのが、
「炭鉄港(たんてつこう)」という北海道の近代化の物語。
空知(夕張)の「炭」。
室蘭 の「鉄」。
小樽 の「港」。
そして、それらを結んだ鉄道。
北海道の近代化は、それぞれの街が単独で発展したのではなく、石炭・鉄鋼・港湾・鉄道がつながることで大きく進んでいったのだそうです。
そこでふと、前日に歩いた小樽の風景を思い出しました。
小樽で見た港や倉庫。
翌日の夕張で見た、石炭が掘り出されていた坑道。
息子の大会をきっかけに、たまたま続けて訪れた二つの街でしたが、その歴史を知ることで、昨日見た景色と今日見た景色が一本の線でつながったように感じました。
旅先で建物を見る。
街を歩く。
その土地の歴史を知る。
目の前にあるものだけでなく、
「なぜ、この街はこの姿になったのだろう」
と少し背景を知ることで、同じ景色が違って見えてきます。
小樽から夕張へ。
偶然訪れた二つの街から、
北海道という土地の成り立ちを少しだけ垣間見ることのできた旅となりました。