高窓の回廊

熊本県荒尾市に建つ母+息子2人のための平屋建て住宅である。南/東側に比較的人・車通りの多い道路に、北/西側がが住宅に囲われた高低差のある敷地である。
敷地の中央は±600mm程度の高低差が元々あり、ここに一枚の大きな屋根を水平に架ける。地面の段差を利用する事で、様々な天井高さの空間が生まれる。敷地の真ん中に大きな中庭を設け、その周りをLDKやギャラリーなどの居場所が緩やかに連続する回廊のある空間。どこにいても周囲の視線を気にする事無く、中庭の植栽とトリミングされた空を眺める事が出来る。
敷地は東・南側に向かって緩やかに傾斜しており、この方向へは遠くの山並みや広大な空を望む事が出来る。敷地の傾斜で高くなった天井高3,000mmから外周面の天井をさらに600mm折り上げ、そこに大きな窓を連続させている。道路の通行人や隣地の屋根は壁で遮り、空と風景だけが切り取られた広がりのある空間としている。
- 設計監修
- 白子秀隆建築設計事務所
- 所在地
- 熊本県
- 用途
- 専用住宅
- 敷地面積
- 523.02㎡
- 建築面積
- 280.51㎡
- 延床面積
- 272.24㎡
- 階数
- 地上1階
- 構造
- 木造
- 竣工
- 2021年11月
- 写真
- 上田宏
- 施工
- 株式会社ワカヒサ工務店





























