高窓の回廊

20221003_29ss_DSF3010
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熊本県荒尾市に建つ母+息子2人のための平屋建て住宅である。南/東側に比較的人・車通りの多い道路に、北/西側がが住宅に囲われた高低差のある敷地である。

敷地の中央は±600mm程度の高低差が元々あり、ここに一枚の大きな屋根を水平に架ける。地面の段差を利用する事で、様々な天井高さの空間が生まれる。敷地の真ん中に大きな中庭を設け、その周りをLDKやギャラリーなどの居場所が緩やかに連続する回廊のある空間。どこにいても周囲の視線を気にする事無く、中庭の植栽とトリミングされた空を眺める事が出来る。

敷地は東・南側に向かって緩やかに傾斜しており、この方向へは遠くの山並みや広大な空を望む事が出来る。敷地の傾斜で高くなった天井高3,000mmから外周面の天井をさらに600mm折り上げ、そこに大きな窓を連続させている。道路の通行人や隣地の屋根は壁で遮り、空と風景だけが切り取られた広がりのある空間としている。

設計監修
白子秀隆建築設計事務所
所在地
熊本県
用途
専用住宅
敷地面積
523.02㎡
建築面積
280.51㎡
延床面積
272.24㎡
階数
地上1階
構造
木造
竣工
2021年11月
写真
上田宏
施工
株式会社ワカヒサ工務店